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皆様へ

南郷ー5の武田雄高さんからメールです。

先日も『南郷泥アゲ大作戦③』に強力な人材支援をありがとうございました。

お陰様で今回も数々の難所をクリアすることが出来て、これでまた一層地域がクリーンアップされました。

第三回戦目ということもあり秋田パドラーズの方々の要領の良さも職人レベルに達したようで、改めてそのありがたさを痛感しております。

今回手掛けた南郷2区エリアは1区と比べて震災によるダメージが著しく、

住人がまだ数名ほどしか帰ってきておりません。

しかし戻って生活を始めた住人がいる以上は少しでも良い環境を作っていきたいという願いから、今回パンドラの箱を開けちゃった、という経緯でした。

2区は行政の瓦礫撤去作業が殆ど行われておらず、
今回最大の難所であった箇所には手を付けるか、回避するか、我々の中でも判断に迷っていたところでした。

実際、側溝のフタの上には瓦礫が崩れてフタを覆い、電柱が横たわっていました。
それを人力で取り除き、フタをこじ開け、泥アゲを行なった末に流れた黒い汚水を見た時の異状な達成感、ぬぐったのが汗だったか涙だったか。

今回に限らずこれまでの復旧作業を通じて、ヤル気になった人間の力強さや連携により生まれる爆発力の素晴らしさを体験させていただきました。

地域の泥アゲ作業を行うことで当たり前のように側溝に水が流れ、
鼻をつく異臭が軽減され、いつの間にか地域住民が集い、
婦人会が結成され、気付けば地域に生活色が感じられるようになりました。


我々が勝手に始めた泥アゲ作戦に地域住民を巻き込み、秋田パドラーズや学生ボランティア始め多くのボランティア団体の支援を頂いた『南郷住み快く計画season1?南郷泥アゲ大作戦』は、この③回戦をもって一旦切り上げ、行政の作業の進み具合を見ながら再開しようと思っています。

これまで、本当にありがとうございました。
『南郷住み快く計画season2』へのご支援もヨロシクお願い致します。

とのことです。

武田さんの言うようにひとまず「南郷泥アゲ大作戦」は様子を見たいと思います。

パドラーズとしては今後の予定としては、緊急支援から中期支援に移行しつつある

現状を踏まえ、南郷地区や仮設住宅での食器や夏物衣料、秋物衣料などの

無料配布や、仮設住宅の住民の生活改善に必要なこと、心のケアなどで出来ることがあればお手伝いをしたいと思います。

Get backの渡辺さんは今遊学舎と仮設住宅に花の鉢を置く計画をしています。

武田さんは津波で卒園式ができなかった「伸びる幼児園」での卒園証書授与式と歌唱を行いますが、幼児用の椅子が足りないとのことで、秋田から高橋防災部長が16日に向けて椅子を運ぶ予定です。その時山内さんの笹の鉢も活用されると思います。

8月には子供たちを呼んで秋田の自然を楽しんでもらう企画や秋田学生復興支援ネットワークの夏休みボランティア企画のサポートや、10月には南郷地区の復興祭として大川でカヌー体験会などやってみたいと思っています。

 

これらはソフトの支援も必要となってきますが、まだまだがれき処理などのハードな

要請もあると思われます。今はハエ蚊などによる感染症などやが心配されています。

毎日ハエトリに頑張っている南郷―5のメンバーで「じゃんけん」で負けると後片付け当番のようです。今日は誰でしょうか?

7月4日に行った陸前高田第一中学校の理美容奉仕も今回を持って避難所での奉仕も最後になりました。避難者も200人をきり、原則今月を目処にボランティアスタッフを含めて解散の予定だそうです。今だに動けない方もいる中で、新たな生活を求め動き出した方も多いです。これからは仮設住宅の方を含めた支援要請をしますとのことでした。

 

これまでピンポイント支援金として、新屋高校さんから5000円、秋田市環境活動推進協議会さんから7000円、角館高校若杉会秋田市部さんから76179円と合計1,098,458円になりましたことをお知らせいたします。ありがとうございました。

 

パドラーズ

舩山





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