top

ひとつの考え方についての報告ー13
皆様

昨日、パドラーズの後藤、中村、藤原会員3人で
大船渡、陸前高田、気仙沼市を救援物資をもって
情報収集に行ってきました。

その結果
パドラーズは3月30,31,4月1日と2泊3日の予定で
要望があった気仙沼に向かうことを決めました。
新たな必要とされる物資とともに、津波で被災した家屋の片づけ隊
として、いまだに水道、ガス、電気のインフラが回復してない地でのボランティアです。

現地のボランティアの方が宿泊所を提供してくれることになりました。
あとは自分達の食料と水を持参する予定です。給水車10トン車も手配がつき、
一緒に向かう予定です。(一緒に行って協力したい方はお知らせください。詳細をお知らせいたします。)
家屋内の片付けのほかに何ができるかなど含め、まず第一回目の現地活動ボランティア

として行ってきます。拠点が出来るようであれば、2回目3回目と出来る範囲でやっていきたいと思います。
皆様の中で、2回目、3回目と曜日含めて希望があれば受け付けたいと思います。
現地からの報告では人手は何人あっても足りないといってきています。
宜しく願います。

パドラーズ
舩山

また
後藤、藤原さんの報告もお知らせいたします。

後藤副理事長の報告

船山理事長
三陸の視察の印象と所感を呟いてみます。
中村さんは、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
と言いました。

まず現地ですが、全部が流れた陸前高田以外は、ちゃんとしているところはちゃんとし、

信じられない光景はそのようにあると言うことです。
あまり違う光景なので、そこに居ても実感がわきません。映画のセットみたいです。
そして、人はそこにはあまりいません。

天国と地獄が同居していますが、境界線は、はっきりしています。
高さの違いですです。陸前高田では、ビルの4階が吹き抜けています。

通常のボランティアを、受け入れるレベルではありません。
がれきは、重機でダンプで、どこへ捨てるの?その場所は、大きな山の中の谷が何か所も必要で、
ダンプごとボランティアに行きますかと言うレベルです。
人がかたずける、そんなレベルではありません。粉々の木材、鉄骨、ガラス、アルミがごっちゃに
なって山になっていて、まず道路を作るため寄せてあるだけです。その道路もまだあちこち行き止
まりです。

現地は、何もありません。勿論トイレも。
一番解りやすいので、トイレの話をします。当社の部長の娘さんが、ペルーへ嫁に行きました。
昨年行って来て、一番びっくりしたのがトイレです。大きい方をした後で、紙を流さずに近くの
入れ物に入れるのだそうです。詰まってしまうからだそうです。

昨日お借りしたトイレは、そうして使用されていました。ペルー並です。
流す水も汲み置きのいれものから、ひしゃくですくって自分でいれて流します。
流せるからまだ良い方で、簡易トイレもそのように使用されていました。

ですから、ボランティアに行って本当に役に立とうと思えば、今なら全て(うんち)も自前で
処理出る体制で行かないと迷惑をかけます。

一番不足を感じたのは、情報です。どこに、どんな人たちが何人居るのか多分正確な情報はどこ
にも無いように感じました。地図も一覧表も、無いのでは?

陸前高がの倉庫には、物のがたくさんあったそうです。そこには、もう物はいらないそうです。
しかし、通りかかった民宿はほとんどすべて、避難所になって居ましたが、そこにモノがあふれて
居るようには見えませんで。そのようなところを、行政が全部掌握しているとはとても思えません。

壁に地図があって、どこにどれだけの人がいて、誰が仕切っていて、何が不足か?
出来るかどうかは知りませんが、4から5人程度で行って、全ての避難所を探して回って情報を集約
する仕事が最優先なように思いました。勿論土地勘のある人を付けてもらって、パソコンをフルに
使って、キャンピングカーをベースに使ってと言うイメージで。
リストを作る作業が行われておるのかどうか?
勿論行政がするべき仕事ですが、今やっている余裕はないように感じました。
それが無いと、何をするべきかも、何が足りないかも解りません。
行政の窓口に来れる人は良いのです。そうできない人が、たくさんいるように感じました。
行政とつながっていない人が、沢山いるように感じました。
地元の商工会議所青年部のメンバーが、1トントラックで物資の配送をしていました。

忙しそうなので、詳しく事情は聞けませんでしたが、連携できるかもしれません。

しまいに、今回持って行って、喜ばれたもの。
長くつ(全て泥かヘドロ)、ラップ、下着、はし、どんんぶり、軍手、洗剤、手ぬぐいなどでした。

以上
現状の私の所感です。

舩山理事長

別の観点からの所感を、送ります。

それは、今後の復興をどう進めるか?
という問題です。
陸前高田は、ほぼ90%、大船渡は、50%、気仙沼は、40%の町が消えています。



陸前高田は、平地の町ですから、再建する方法は山を削って高台を作るか、避難ビル5F
以上を街中に沢山立てるか、16メートルの護岸を作るか、別の土地に引っ越すか?
その原資は、どうするのか?
今、人口が大雑把に半分になった状態で、どんな人たちがこの町に残って再建したいと考
えているのか?
国や県は、そのことを受けてどう考えたビジョンづくりが出来るのか?
この議論を始めるべきと思います。

他の町は、多くのものが残っていますから、地元企業を支援して再建し、雇用と販売先を
確保する手だてを急ぐことのように思います。
他の企業から入ったものを、元に戻してもらうのは容易ではないと思います。
秋田のスーパーにも、三陸産のものは沢山あったはずです。

いずれ、三陸は土地が限られますので、そこでどんな方法で安全を確保した町づくりが出
来るのかを早急に議論し考える必要があると思います。

東京は、喪に服して沈んでいるそうですが、亡くなった方を思うことは大切ですが、今生
きている人たちが今後どんな生活を思い描けるかを早急に示せる必要があります。

それが、希望になると思います。
所感 2を送ります。

後藤

藤原会員の報告
船山様

大船渡市、陸前高田市、気仙沼市と廻ってきました。
地震による津波被害が甚大、未曾有という言葉を当てはめることの
できない
ほどの被害を目の当たりにしました。
3.11より二週間が過ぎ、国道やある程度の生活道路の瓦礫はか
なり撤去されていましたたが、瓦礫自体の搬出作業は進んでいない
状況でした。まずは廃棄物の搬出、資材、物資の物の要
としての道路復旧が最優先と言う状況でした。瓦礫の撤去はそれが
ある程度出来てからという
ことになると思います。

総じて市役所等の行政を通じて、県外ボランティアを受け入れる体
制は取れていない状況。
そこまでの余裕がない様子でした。
社会福祉協議会も陸前高田、気仙沼は現在活動できていない状況であり、
結果、早期にボランティアで有効なのは現地の知り合い、
もしくは現地or全国区ボランティア団体やNPOへの協力
と言う形がbetterであり
効率が良いと感じました。

現時点で個人、もしくはパドラーズ単独で現地へ行く場合、
出発から帰宅まで何もかも自分持ちで行く必要があり、
登山と同じく残していいのは足跡だけという意識が重要だと感じました。
水道が復旧してない地域は、生理現象も自分持ちで、持ち帰ること
までも考えることが必要と思います。

今回の震災は長期戦の様相です。
したがって各人が出来ることを、精一杯することが大切になると思
います。
震災報道が少なくなってからも支援を行い続ける必要があると思います。

街の風景は変わってしまってましたが、人々の目にはこれから復
旧、復興するぞという
強い意志を感じました。
うかうかしてると、秋田は復興する被災地域に負けてしまうかもし
れません。
地元秋田も意識しながら、ポランティアを行うことが必要かと思います。

震災関係グーグルページ。下のほうに避難所マップが表示できるよ
うなチェックがあります。
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

ボランティア情報はtwitter上で情報が上がってますので、
パドラーズもしくは、今回のボランティア部隊として
アカウント取得したほうがいいと考えます。
藤原

とのことです。

news
katudo
album
map
link
sc
shinki
hajimete

NPO秋田パドラーズ事務局

秋田市大町1丁目2−7
TEL 018-863-1166
FAX018-863-1166

 

 

 

 

 

 

 

Copyright 1996 NPO AKITA PADDLERS .INC. All Right Reserved.